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    「新型コロナウイルスワクチン」どんなワクチン?(アストラゼネカ社)

    前回、ファイザー社・モデルナ社のmRNAワクチンを紹介しましたが、日本にはもう一つアストラゼネカ社のワクチンも導入される予定です。このワクチンはウイルスベクターワクチンと呼ばれ、エボラワクチンでも実績のある方法で作られました。このワクチンは、なんと!チンパンジーアデノウイルスに新型コロナウイルスの遺伝情報(mRNA)を込み込んだ生ワクチンになります。接種されたチンパンジーアデノウイルスは体内で増殖し、新型コロナウイルスの一部分だけを作り出していきます。その一部分に対して体が免疫反応を起こし、抗体が産生されるのです。当然、チンパンジーアデノウイルスは人に感染しないことが分かっていますし、体内で作られるのは新型コロナウイルスそのものではなく、ある一部分だけですので安心してください。さらに接種された新型コロナウイルスの遺伝情報(mRNA)は体内に残ることなく消えて行くことも確認されています。決して遺伝子組み換え人間になることはありません。これは、前回のファイザー社・モデルナ社でも同じです。それでは、次回に効果や安全性について海外で分かってきたことを紹介していきます。お楽しみに。

    2021.03.01

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    「新型コロナウイルスワクチン」どんなワクチン?(ファイザー社・モデルナ社)

    現在、遺伝子工学の進歩からウイルスの遺伝子(DNA)構造さえ分かれば、そのコピーにあたるmRNA(メッセンジャー アール エヌ エー)を人工的につくる事が出来る時代になりました。人工的に作ったmRNAは大変壊れやすく熱に弱いので、脂質の膜に包んでマイナス何十度の世界で保管されます。今回、ファイザー社とモデルナ社は新型コロナウイルスのmRNAを作り出し、その一部を切り取ってワクチンとして製品化させました。実は昨年1月に新型コロナウイルスの遺伝子(DNA)構造は解明され、翌月にはワクチンの試作品が作られていましたので、今の技術をもってすれば1~2か月でmRNAワクチンを作る事ができる時代になったのです。もちろん、安全性や効果を確かめてから製品化はされます。それでも約1年で承認された今回のワクチンは信じられないスピードで完成した、驚くべきワクチンなのです。正直に言うと、1年でワクチンが作られたことに対し、私は映画を見ているような気分でした。気になる、効果・安全性についてはまた次回にしたいと思います。

    2021.02.22

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