今回のテーマはデルタ株の「②病毒性」です。この「病毒性」とは「病気が重症化し易くなる」とも言い換えられます。すでに色々な報道で耳にしているかもしれませんが、明らかにデルタ株の「病毒性」は悪くなっています。具体的には、発症後に入院を要する人の割合が増えており、また入院後に人工呼吸器を必要とする人の割合も上昇しています。さらに、重症化する人の年齢層が若年化しており、40~50代はもちろん、20~30代でも重症化率が上昇しています。もともと、喫煙・糖尿病は重症化のリスクと言われていましたが、最近では単純な肥満だけでも重症化して人工呼吸器を使用した例がありました。

今回の結論。デルタ株は重症化し易く、「若いから大丈夫」が通用しなくなった(※ただし小児科での重症例は極めてまれ)。持病が無くても生活習慣の悪い人、特に「肥満」は重症化のリスクと考える必要あり!

池上幸仁診療所